初項と公比から等比数列を計算し、指定された範囲の数列の和を表示します。
等比数列の和
等比数列の和の計算について
初項と公比と計算したい数列の範囲を入力し「等比数列の和を計算」ボタンをクリックすると、指定された範囲の等比数列の和を計算して表示します。
また、等比数列の和を求める計算方法も表示します。
初項と公比は15桁まで、n番目の数は10,000までで入力してください。
等比数列とは
等比数列とは、隣り合うそれぞれの項の比が等しい数列のことです。
数列の初めの項を初項といい、それぞれの隣り合う項の比を公比といいます。
例えば、以下のような数列は初項が1で公比が3の数列になります。
公比が3なので、隣り合う項の比はすべて「1:3」になっています。
等比数列の和の計算方法
初項からn番目までの和
初項からn番目までの和を計算します。
初項をa 公比をrとすると、数列は以下のようになります。
a, ar, ar2, ar3 ... arn−2, arn−1
この数列の初項からn番目までの和をSnとすると、Snは次のように表すことができます。
Sn = a + ar + ar2 + ar3 + ... + arn−2 + arn−1
この式の両辺にrを掛けます。
rSn = ar + ar2 + ar3 + ar4 + ... + arn−1 + arn
この2つの式の左辺と右辺をそれぞれ引き算します。
Sn | = | a | + | ar | + | ar2 | + ... + | arn−2 | + | arn−1 | |||
− | rSn | = | ar | + | ar2 | + ... + | arn−2 | + | arn−1 | + | arn | ||
Sn − rSn | = | a − arn |
左辺はSn − rSnになり、右辺は途中の部分が全て消えるので、a − arnになります。
Sn − rSn = a − arn
これをSnについて解きます。
Sn(1 − r) = a(1 − rn)
Sn = a(1 − rn)(1 − r)
よって
初項からn番目までの和 = 初項 × (1 − 公比n)(1 − 公比)
r = 1のとき、等比数列の数はすべて初項と等しくなるので、以下のようになります。
Sn= a + a + a + ... + a + a = na
よって
n番目からm番目までの和
n番目からm番目までの和を計算する場合も、同様に数列を逆にして両辺を足します。
Sm−n | = | arn−1 | + | arn | + | arn+1 | + ... + | arm−2 | + | arm−1 | |||
− | rSm−n | = | arn | + | arn+1 | + ... + | arm−2 | + | arm−1 | + | arm | ||
Sm−n − rSm−n | = | arn−1 − arm |
左辺はrSm−n − Sm−nになり、右辺は途中の部分が全て消えるので、arn−1 − armになります。
rSm−n − Sm−n = arn−1 − arm
これをSm−nについて解きます。
Sm−n(1 − r) = a(rn−1 − rm)
Sm−n= a(rn−1 − rm)(1 − r)
よって
r = 1のとき、等比数列の数はすべて初項と等しくなるので、以下のようになります。
Sm−n= a + a + a + ... + a + a = (m − n + 1)a
よって